サステナブルマテリアル展に出展しました

 株式会社和泉は、2021年12月7日(水)~9日(金)、幕張メッセにて開催されたサステナブルマテリアル展(SUSMA)に出展しました。
 当社単独では、初の展示会出展となります。その様子をレポートしましょう。

展示会中は、数多くの人が当社ブースを訪れてくれました
展示会中は、数多くの人が当社ブースを訪れてくれました

サステナブルマテリアル展(SUSMA)の様子

とにかく、当社ブース付近は、すごい人出でした(当社ブースは、リコーの先にあります)
とにかく、当社ブース付近は、すごい人出でした(当社ブースは、リコーの先にあります)

 写真は、一日目の夕方に撮影したものです。当社ブースは、リコーさんの隣(写真奥側)なのですが、開催期間中、多くの人が来場され、賑わっていました。

 サステナブルマテリアル展(SUSMA)は、「サーキュラーエコノミー、脱炭素社会実現に向けた素材総合展」を謳っています。
 会場では、同時開催で他展示会も開催されていましたが、サステナブルマテリアル展が圧倒的に混雑していました。中でも、当社ブースも位置した、環境対応素材を展示した一角は特に混雑していました。

 主催者発表が発表した来場者数は以下のとおりです。

  • 12月8日(水)  12,061人
  • 12月9日(木)  13,806人
  • 12月10日(金)  14,762人

 三日間の来場者合計は、40,629人。
 主催者によれば、2020年に開催された同時期の展示会に比べ、225%の来場者アップとのこと。

 なお、サステナブルマテリアル展そのものは、今回が初開催となります。
 脱炭素やSDGsなどに対する社会要求の高まりが、来場者数にも現れたのでしょう。

和泉ブース来場者の反応は?

ナノ2エアセルマット、エコパック、鮮度保持エアセルe:フレッシュ(参考出展)を中心に組まれたブース
ナノ2エアセルマット、エコパック、鮮度保持エアセルe:フレッシュ(参考出展)を中心に組まれたブース

 和泉ブースでは、バイオマスプラスチックを使った環境に優しい気泡緩衝材「ナノ2エアセルマット」、緩衝封筒の「エコパック」、鮮度保持エアセル「e:フレッシュ」を前面に、ブース内部に各種エアセルマットを展示しました。

 展示会で接客を担当した和泉社員の声を挙げましょう。

  • 競合製品に比べ、バイオマスプラスチック含有量 30%(※他社は10%)と多い、ナノ2エアセルマットの競争力を再認識した。
  • 精一杯宣伝をしているつもりだったが、まだまだナノ2エアセルマットの認知度が低い。
  • 鮮度保持エアセルについては、物珍しさから興味を持つ人が多かった。
  • 当社と取引のある会社でも、和泉製品を使っていないケースがあった。
    提案ができておらず、課題解決ができていないケースもあった。
  • 有名企業の研究職の方が目立った。皆一様に、環境対策に貢献できる素材を探している。
  • 取引先から環境対応製品の利用と、コストダウンの両方を求められていると、困惑している方の声が印象的だった。
  • 「欧州本社から、梱包・緩衝材についても、石油由来の化成品を段階的に廃止するように指示が飛んでおり、素材を探している。まず、既製品をバイオマスプラスチックに切り替え、最終的に全廃を実現したい」という方が印象に残った。
  • 「多少高価でも、環境対応製品を使用したい」という声が複数あった。
  • 「使い回しができるのであれば、ポリエチレン製品でも良いと考えている」という意見があり、エアセルマットも対応する方法を探りたい。
  • 「環境負荷の低い梱包・緩衝材に切り替えていきたいが、そう簡単に対応できるわけもなく、困っている」という方がいて、ぜひ課題解決のお手伝いをしたいと思う。

「環境対応への流れは止まらない」、しかし...

「会社から『環境対策を考えろ!』と言われ、まずは情報収集から始めています」──筆者は和泉ブースに立ち寄ってくれた何人かに、和泉ブースの感想を取材しましたが、同じような趣旨の発言をされた方が、複数人いらっしゃいました。

 サステナブルマテリアル展全体を視察したところ、来場者は、和泉のような環境対応素材を展示したブースに集まっていたように感じました。
 逆に、例えば、廃プラスチックを再加工できる製造装置などのブースの賑わいは、素材系ブースに比べれば少なかったように思います。

 COP26(第26回気候変動枠組条約締約国会議)が開催さればかりでもあり、社会的にも地球温暖化対策を筆頭に、環境対策への関心が高まっています。ESG(環境・社会・ガバナンス)投資、ESG経営などの言葉も、耳にする機会が増えてきています。

 ただし実際のところ、企業として環境問題に対し向き合う具体的な方策を、事業全般にわたって策定しているところは、まだ稀でしょう。
 その現状であり現実が、「情報収集から始めています」という来場者の言葉に現れたのではないでしょうか。

 企業の事業活動に対し、「環境に配慮しなさい!」という社会潮流は、今後さらに勢いを強めることはあっても、弱まることは考えられません。
 かと言って、製造プロセスや、製品そのものの成り立ちを再考するようなレベルの高い環境対策を行うのは、現状ではまだ難しいです。

 このような、言わば理想と現状の間にある、現実的な解決策として、「既製品を環境対応製品に置換する」というニーズが選ばれ、和泉のナノ2エアセルマットも、そのストーリーに沿うものとして、今回大きな注目を集めたものと考えられます。

 

 筆者がインタビューしたある方が、とても興味深いことをおっしゃっていました。

「会社からは、『現在、製品梱包に利用している気泡緩衝材を紙素材に変更できないか?』と言われていますが、長尺物が中心となる弊社製品は、やはり気泡緩衝材の方が使い勝手が良く、紙素材では難しいです」

 環境に配慮される製品を社会が求めたとしても、一方で消費者は、「環境対応のために値上げをお願いします」と言っても、おいそれとは容認してくれません。

 だからこそ、既製品を環境対応製品に置換することができるナノ2エアセルが注目を集めたのでしょう。
 また、同様のロジックにより、「既存の緩衝封筒を置き換えるだけで、『紙とポリエチレンに分別できる』という環境貢献ができる」エコパックにも注目が集まっていたことも付記します。

 

 和泉には、この「和泉'sブログ」でも公開していない、環境関係のノウハウがたくさんあります。
 「環境対策はしたいけど、その具体策に行き詰まっている」という担当者の方は、ぜひ和泉にご相談ください。

 

 サステナブルマテリアル展の和泉ブースにご来場いただいた皆さま、ありがとうございました。

時間を忘れるくらい、多くのご来場者の方が熱心に質問をしてくださいました
時間を忘れるくらい、多くのご来場者の方が熱心に質問をしてくださいました

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