陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」でひと休み

 和泉東京営業所の所長 木股と、吉益が、陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」に行ってきました。

 名前のとおり、ここ「りっくんランド」は、陸上自衛隊の広報施設であり、戦車、ヘリコプターを始め、さまざまな装備、そして陸上自衛隊に関する情報を得ることができます。

 ふたりがどんな体験をしてきたか、ご紹介しましょう!

※本記事中の画像は、すべてクリックで拡大します。

対戦車ヘリコプターの迫力に驚き!

りっくんランドに入場すると、まず対戦車ヘリコプターAH-1S(通称コブラ)の迫力に圧倒されます。
りっくんランドに入場すると、まず対戦車ヘリコプターAH-1S(通称コブラ)の迫力に圧倒されます。

 りっくんランドに入場すると、まず目につくのが、対戦車ヘリコプター「AH-1S」(通称コブラ)の威容です。
 りっくんランドの説明には、「『AH-1S』は、1979年に配備を開始され、この機体は、アメリカから輸入された初号機です」とあります。
 調べると、最初にアメリカから導入されたのは2台だけらしいので、ここに展示されているのは、その貴重な1台なのでしょう。

 「AH-1S」のコックピットには乗り込むこともできます。

 現地で見学していた時は、「前席がパイロットで、後席が射撃手(ガンナー)なんだろうね」と話していたのですが、調べてみると逆でした。前席に座るのが、副操縦士を兼任する射撃手だそうです。

装備体験コーナーで、隊員の身体能力を想像する

 装備体験コーナーでは、実際に陸上自衛隊員が背負う装備と同じ重さのザックが用意されています。

 まずは吉益が、防弾チョッキを試着します。

 「意外と薄いですよね、これ、ホントに銃弾を防げるんですか?」とは吉益の弁。
 確かに想像よりも軽く、また薄く感じます。
 防弾チョッキと言っても、実際に防ぐことができるのは、砲弾の破片や拳銃の弾丸程度で、小銃に対する防弾性能はないそうです。

 防弾チョッキがあまり重くなると、作戦行動に支障をきたすこともあるでしょうから、これが性能と重量を勘案した現実的な装備なんでしょう。

 実際の装備と同じ重量を再現したザックは約15kg。
 これにさらに小銃を装備したりするわけですから大変ですね、隊員の皆さまは...

戦車等の展示

 その他、りっくんランド内の展示をご紹介しましょう。

 対戦車ヘリコプター「AH-1S」とともに、室内で展示されているのが、「16式機動戦闘車」(ひとろくしききどうせんとうしゃ/ Type 16 maneuver combat vehicle、16MCV)です。
 「16式機動戦闘車」は、戦車ではありませんが、戦車に似た主砲を備えることから装輪戦車と呼ばれることがあります。
 この威容で、最高速度は100km/hを超えるというのですからスゴイです。

 無限軌道(キャタピラー)の戦車と違い、「16式機動戦闘車」はタイヤを装着しているため、道路を自走して移動することができます。

 実は筆者、りっくんランドがある朝霞駐屯地と、6km弱離れた練馬駐屯地の間に住んでいたことがあるのですが、ごくたまに、主砲を備えた戦闘車両が国道254号を走行している様子を見ることがありました。
 もしかすると、「16式機動戦闘車」だったのかもしれません。

 その他にも、りっくんランドには複数の戦闘車両が展示されています。
 その多くは既に現役を引退したものですが、現在の主力戦車である「10式戦車」(ひとまるしきせんしゃ)の展示には注目です。

 装備化年度が平成22年度(2010年度)であることから「10式戦車」と名付けられたこの戦車は、C4Iシステムが搭載されていることが特徴です。
 C4Iシステムは、ごくカンタンに言うと、ネットワークを介して戦術行動を共有・実行できる仕組みです。大ヒットした映画「シン・ゴジラ」では、複数の「10式戦車」が一体となって、ゴジラに攻撃を加えるシーンが登場します。
 もっとも、怪獣映画のお約束として、その後、木っ端微塵に「10式戦車」はやられてしまいましたけど...

 

 りっくんランドでは、その他に3Dシアターや、VR体験、フライトシミュレーター、射撃シミュレーターなどがあります。3Dシアター、私どもは、「諸島部の防衛」というテーマの15分ほどの動画を見ましたが、もちろん内容はガチで、とても興味深かったです。

 もし、近くまで足を運ぶことがあり、そして時間があるのであれば、ぜひ見学することをオススメします。入館無料ですしね。
 何より、私たちの日常を守ってくれている自衛隊について、その活動の一環を知ることができる、貴重な機会となりますから。

【おまけ】非常食を食す

 りっくんランドには、自衛隊関連グッズを販売するショップも併設されています。
 ショップで購入した、戦闘糧食の食レポをお届けしましょう。

 食レポをお届けするのは、ポークソーセージステーキです。

 製造元は日本ハム。賞味期限は、なんと2030年1月!
 常温でも食べられるそうなので、常温で食べてみましょう。

 封を切ると、肉の美味しそうな匂いがほのかに漂います。
 ソーセージを銘打っているとおり、加工肉を円盤状に加工しています。

 一口食べると...、ウマい!
 「これは!?」と思い、ロールパンに挟んで食べると、さらにウマい!

 加熱しないで食べましたが、まったく違和感がありません。
 パサパサ感もなく、ジューシー。見た目から、「脂がくどいかも?」と思いましたがそんなこともなく...
 塩気が強いのは、おかずとして食べる前提なのか、それとも作戦行動中に食べることを考えてのことなのでしょうか?、とてもご飯が進みそうな味付けです。

 値段はあえて申し上げませんが、スーパーやホームセンター、あるいはアウトドアショップなどで売っている非常食・携行食に比べると、とても安いとだけ申し上げておきましょう。
 

 他にもいろいろな種類がありましたが、災害発生時用の非常食として、戦闘糧食を用意するのはアリ...、というか一般的な非常食よりも、とても美味しいです。

 戦闘糧食購入だけを目当てに、りっくんランドに行くのも、これまたアリだと思いました。

その他、りっくんランド訪問フォトギャラリー



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