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プラスチック=合成樹脂は、一般的には石油を原料とするモノマーを重合してできたポリマーに添加剤を加えた物質の総称である。合成樹脂は、主に原油を蒸留して得られるナフサを原料として製造され、この製造は石油化学産業の重要な一部門となっている。 他方、他の原料からも製造は可能であり、特に、再生産が可能であるサトウキビやトウモロコシなどのバイオマスを原料としたバイオマスプラスチック(バイオプラスチック)は石油資源の枯渇対策の一つとして注目されている。
出典:Wikipedia
海洋汚染研究スペシャリストのチャールズ・モアと新聞記者のカッサンドラ・フィリップスが共同執筆した『プラスチックスープの海 〜北太平洋巨大ごみベルトは警告する』という本があります。1997年には浮遊プラスチックが集中してまるでプラスチックスープのように見える海域「太平洋ごみベルト」の危険性に気づき、各分野の専門家と共に調査航海をスタートし、2000年には海水中のマイクロプラスチックの重量がプランクトンの6倍にものぼることを発表しています。本書の献辞には、「プラスチック汚染など想像すらできない世界を作ってくれる、まだ生まれぬ世代へ本書を捧げる」とあります。
『脱プラ』を掛け声にプラスチック製品の使用量を減らしていくことは、プラスチックゴミの排気量を減らすことになり、製品燃焼時のCO2削減にもつながることから、個人的には賛成です。しかし、プラスチック製品をゼロにすることは、非常に難しい分野もあることも事実だと思います。
例えば、医療業界。注射器や点滴バッグなどの医療機器は、衛生面が重視されるため基本的に使い捨てです。少なくとも今の衛生水準や製品価格をキープすることは、プラスチック製品無しでは成り立たないのではないでしょうか。
例えば、生活用品。テレビから洗面器からおもちゃまで、プラスチック製品で溢れかえっています。他の材質での代替えが可能な製品も多くありますが、価格などを考えるとプラスチックに優位性がある製品も多いのではないでしょうか。
レジ袋の有料化で店頭でのレジ袋の辞退率がアップし、エコバッグを活用する人が増えています。
ただし、2018年の環境省発表では、日本の漂流ゴミ(プラスチック類のみ)のうち、レジ袋などのポリ袋が占める重量割合はわずか0.4%だそうです。もっとも重量割合が多いのは、漁網・ロープの41.8%、次いでブイが10.7%、飲料用ボトルの7.3%、その他ボトル類の5.3%と続きます。つまり、わずか0.4%に過ぎないレジ袋を有料化して海洋ゴミを減らそうとしても、大きな効果は得にくいでしょう。日本ではレジ袋の有料化だけでなく、いかに漁網などを海に流出させないかも重要だと思います。
一方で、レジ袋の有料化により、消費者の皆さまにおけるゴミ問題に対する意識は変わったのではないでしょうか。一般の人々にも、マイクロプラスチック問題なども広く知られるようになりましたし。
前回も触れましたが、2022年4月1日から、プラスチック資源循環法が施行されました。環境省のホームページにも、以下の記載があります。
エアセルマットは加工性に優れ水濡れにも強い安価な緩衝材ですので、紙などでは代替えが難しいと考えています。
当社でも、緩衝強度を維持し使用樹脂量を減らしたリデュース製品やリユース可能な高強度製品のラインアップ、社内リサイクル原料の使用、などに取り組んでいます。
Renewable=再生可能な原料として、バイオマスプラスチックを30%強配合したナノツーエアセルマット【NA-100】もラインアップしています。特殊な添加剤によりポリエチレン樹脂量を約28%削減しても製品強度を維持し、更にそのポリエチレン樹脂の30%をバイオマスプラスチックに置き換えることで、バイオマスプラマークも取得しました。
特殊な添加剤には、燃焼時に炭化促進により大気中に排出する二酸化炭素を抑制する 効果もあるため、一般品に比べ約50%の二酸化炭素排出量を抑えることができました。
バイオマス原料使用+軽量化+二酸化炭素削減=業界オンリーワンの環境対応気泡緩衝材で、地球環境の負荷低減に取り組んでいます。