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気泡緩衝材エアセルマットでは、さまざまな粒径・粒高の気泡を持つ製品を取り揃えています。
今回は、「気泡の種類によって、緩衝能力はどれくらい変わるのか?」という実験を行ったのですが...
まさかの衝撃的(いえ、「笑撃的」かも)な結果に、実験をした私たち自身が唖然(あぜん)としてしまいました。
【スペック】
二層の「Z-50」です。
30cmの高さからチョークを落下させてもチョークは割れませんでしたが、高さ40cmから落とすと割れました。
【スペック】
二番手は、気泡が六角形で二層の「エコロク」こと「RS-90」です。
気泡を六角形にしたことにより緩衝性能を落とすことなく緩衝材の厚みを薄くすることで、「軽く柔らかい」を実現しました。
ちなみに気泡が丸と六角の違いについて、こちらのページをご確認ください。
Z-50の記録:30cmを超え、40comをクリアしましたが、高さ60cmから落とすとチョークは割れました。
【スペック】
三番手は、気泡緩衝材エアセルマットのスタンダード製品である「ZU-100」です。
ZU-100の記録:RS-90の記録を更新し60comをクリアしましたが、高さ70cmから落とすとチョークは割れました。
【スペック】
四番手は、三番手の「ZU-100」と粒径・粒高は同じですが、三層となる「ZUL-100」です。
「二層と三層の違いを示して!」という私どもの期待通り、ZU-100記録:70cmを20cm超えて、高さ90cmから落とすとチョークは割れました。
【スペック】
最後は、二層ながら大粒の「ZM-200」です。
スペックをご覧になって分かるとおり、標準的なZU-100と比べると、粒径は約3倍、粒高は約4倍となっています。
期待を込めて、いきなり200cmから落下させますが...、チョークは割れる気配すらない、まったくの無傷です。次に400cmから落下させますが、まだ割れません。
そこで今度はダメ元で、名古屋春日井工場の2階から落下試験を行います。
その高さはなんと約630cm。
しかし...、割れません。
驚きました。「割れてくれよ」と密かに思ったのはナイショです。
ここまで来たら意地です。
なんとしても「割ってやろう!」と思い、1000cmの高さを試しました。
実は私(村上)は高所恐怖症。
言い出しっぺの責任として、勇気を振り絞って非常階段を上がりましたが...、怖かったです。本音を言えば、もう、帰りたかった...
さあ、今度は割れてくれるでしょうか?
割れた...
割れた...
割れたぁ!!!!
...、すいません、喜びのあまり、冷静さを失ってしまいました。
気泡緩衝材における気泡の種類の違いが緩衝能力にどのように影響するのか、わかりやすい形で比較するために、チョークを使った落下テストを実施しましたが、まさかこんなにわかりやすく違いが現れるとは予想外でした。
ともに粒高4mm・粒径10mmの「ZU-100/ZUL-100」と粒高15mm・粒径31mmの「ZM-200」における落下試験において、結果(落下高さ)に10倍以上の差が出た原因を考えてみましょう。
気泡緩衝材における気泡に内封される空気量を正確に計測するのは難しいのですが、「ZU-100/ZUL-100」と「ZM-200」を比較すると、粒径が約3倍、粒高が約4倍という差があります。
粒の体積は、粒径(半径)の2乗と高さに概ね比例しますから、気泡一粒あたりに内封される空気量は単純計算でも10倍をはるかに超えます。
このように考えると、チョークの落下試験において、「ZU-100/ZUL-100」と「ZM-200」の成績において約10倍の差が生じたというのは当然の結果なのでしょう。
これはごく単純化した試験ではありますが、「ウチの製品を梱包した際、気泡や層の違い(二層ないし三層)が製品の保護性能にどれくらいの差が生じるのだろう?」という疑問を感じた方がいらっしゃいましたら、お気軽に株式会社和泉の営業担当までご連絡ください。