2016年

8月

05日

エアセル宅配袋 ~ コラボレーションからの商品開発 ~

商品開発のヒント、そしてきっかけは、様々なシーンからスタートします。

既存商品のブラッシュアップから始まることもあれば、社員のちょっとした気づき、商品とは直接関係のない日常生活の場面から、新しい発想が生まれることもあるでしょう。

私どもは、気泡緩衝材のプロフェッショナルです。
ただ、私どもに限ったことではありませんが、プロフェッショナルの発想は、時として幅を狭めてしまうことがあります。そんなシーンを打破するきっかけのひとつとなるのが、お客様からの声であり、また他社とのパートナーシップではないでしょうか。

今回は、ペーパーバックや食材紙、ラミネート紙など、紙製品のメーカーである、株式会社トライフさんとのコラボレーションで生まれた製品「エアセル宅配袋」について、ご紹介しましょう。

コラボレーションのきっかけ

約13年前のことです。
通販を行っている会社がありました。

「厚みのある商品を保護する緩衝材付き宅配袋が欲しい」

例えば、卓上目覚まし時計でも、比較的小ぶりのものなどは、ダンボールでは梱包が大げさになりすぎるケースがあります。

この課題を拾い上げてきたのは、トライフ社と、同行訪問していた某商社。
某商社が、弊社の気泡緩衝材エアセルマットに注目し、コラボレーションによる商品開発がスタートしました。

これが、エアセル宅配袋。
封緘テープの付いた一般的な宅配袋の内側に、エアセルマットの角底袋を差し込み、宅配袋とエアセルマットを両面テープで固定した、シンプルな構造です。

梱包資材にコストをかけるなんて、ナンセンス!?

商品の構造はシンプルでも、「売ること」はシンプル....とはいきませんでした。
一円でも安い梱包資材を求め、性能や機能性なんて言うものは二の次...という風潮であった当時、エアセル宅配袋は、まだ新しすぎる存在でした。

飛び込み営業も行いました。
ダイレクトメールからの電話コールも行いました。
でも、結果は出ません。とにかく、断られ続けました。

実は、コラボレーションのきっかけとなった通販会社も、結局エアセル宅配袋を購入してくれませんでした。理由は、やはりコスト。当時使用していた宅配袋の倍以上のコストとなったため、敬遠されたのです。

「お客様は神様です」

商品はできあがっても、とにかく売れなかったエアセル宅配袋。
それでも、私どもは根気強く営業活動を続けました。
すると、徐々にではありますが、お客様からのさまざまな「困った」ニーズが集まり始めます。

発送元の「困った」

  • 緩衝封筒では薄すぎる。厚みのある商品の発送には使いにくい。
  • ダンボールでは、組立作業に時間がかかってしまい、発送作業の効率が悪く、人手がかかってしまう。
  • 簡易包装を望むお客様が増えてきた。

荷受け先の「困った」

  • ダンボールでは、開封に手間がかかる上、処分も面倒。
  • 箱で梱包されていると、無駄な空間が多く、ゴミが送りつけられている感じがする。

「お客様は神様です」と言った大物演歌歌手の本意は、お客様に対する尊敬にあるのかもしれませんが。販売に悩む私どもにとっては、お客様からの言葉は、営業のヒントがたくさん詰まった珠玉の宝物だったのです。

そして、ある展示会に出店した時のこと。
計測機器を取り扱うお客様とが、ついにエアセル宅配袋の最初のお客様になってくださいました。

カタチにならない財産

エアセル宅配袋には、弊社内でも多くの者が関わってきました。トライフさんとも、何度も何度も打ち合わせを重ねてきました。

余談です。
打ち合わせの後は毎回のように飲みに行き、そこでもいろいろな話をさせていただいたものです。若手などは、お腹も財布も、そして何よりもさまざまな経験や知識を、先輩方から奢ってもらいました。

飲みニケーション、なんて言葉もあるようですが、自社内オンリーでの飲み会では得られないものが、コラボレーションでは得られます。

モノの見方は、ひとつではありません。
頭では理解していることですが、立ち位置の異なる他社の方々と議論を交わすことで、頭が柔らかくなり、この言葉の意味を再認識することができます。
また、新たな出会いは、新たな人脈を生み、そして新たな取引先になることもありました。

このようなことは、カタチにはっきりと現れるものではありませんが、でも間違いなく私どもの財産になっています。

「早すぎた商品」から、「今の時代にマッチした商品」へ

エアセル宅配袋は使われ始めました。
例えば、サブビジネスとして通販ビジネスを行われている方々。
例えば、箱入り缶ジュースの発送や茶葉の発送に。
例えば、株主優待品の発送に。

エアセル宅配袋のお客様は、ほとんどがダンボールから切り替えです。
ダンボールは、確かに優れた梱包資材のひとつではありますが、どんな商品にでもマッチするものではありません。
その理由について、私どもは、お客様から勉強させていただきました。

「ダンボールがダメではありませんが、すべてダンボールで発送しなくとも良いのではありませんか?」

私どもが、お客様にご提案する投げかけです。

 

労働力不足が叫ばれる昨今、作業効率のアップは、多くの現場において頭の痛い課題です。
エアセル宅配袋は、確かに一部の梱包資材に比べれば、やや高価かもしれません。
しかし、エアセル宅配袋であれば、例えば段ボールによる梱包と比較して、包装の行程を減らし、作業の効率化を実現します。つまり、人を長時間雇う必要がなくなるため、結果として発送コストの低減を図ることができるのです。


エアセル宅配袋、まだまだご存知のない方もいらっしゃることでしょう。
どうぞお気軽に、お問い合わせください。

この優れた商品の、存在とメリットをぜひ知っていただきたく存じます。

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