どう「活かす」の? 太陽光発電

弊社では、名古屋春日井工場(愛知県)、関東工場(群馬県藤岡市)に太陽光発電装置を設置しています。
最近では、CSR活動の一環として、多くの企業が太陽光発電装置の設置を進めていることかと思います。

今回は、太陽光発電装置に関する、各社の取り組みと、弊社における「実際のところ」をお伝えしましょう。


弊社春日井工場の太陽光発電装置
弊社春日井工場の太陽光発電装置

太陽光発電装置を、なぜ設置するのか?

多くの企業において、その理由は、環境貢献活動であり、CSR活動のためでしょう。

現状では残念ながら、太陽光発電装置による発電コストは火力発電等他発電手段に比べて割高です。従って、太陽光発電装置にコスト削減に代表される実利上のメリットを求めるのは困難であり、従って前述のような環境貢献活動やCSR活動にメリットを求めることが、太陽光発電装置の企業における活用方法の本道と言えるでしょう。


 ISO 26000(組織の社会的責任に関する国際規格)においても消費者課題、組織統治、人権、労働慣行といった7つの中核主題のひとつとして環境が挙げられており、太陽光発電装置による電気使用量の削減、二酸化炭素排出量の抑制は、CSR活動のひとつとして認められています。

いくつか、太陽光発電を用いたユニークな社会貢献活動の例を挙げましょう。

・売電利益を寄付する
 岸和田市のため池で太陽光発電、売電収入の一部を自治体に寄付(大和リース)
 http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/15/433782/081700090/

 排出権取引による売却益は環境貢献活動に寄付(積水ハウス)
 https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/datail/1189624_1381.html

太陽光発電装置によって発電された電気を売電、その利益を寄付するものです。
積水ハウスの例では、CO2排出権取引で得た利益を寄付していますね。


・太陽光由来の電気を、電気バスで活用(サントリープロダクツ)
http://www.suntory.co.jp/company/csr/environment/reduce/warming/factory/

天然水南アルプス工場の太陽光発電によって得られた電力は、工場見学用の電気バスに活用されているそうです。


・「アサヒスーパードライ」の製造へのグリーン電力の活用(アサヒビール)
https://www.asahibeer.co.jp/csr/eco/env01/eco_27.html

スーパードライ350ml缶およびギフトセットの製造に必要な電力は、すべて自然エネルギーを利用しているそうです。

なお、スーパードライのように、自然エネルギーで製造された製品は、「グリーン・エネルギー・マーク」を記載する権利を持ちます。エコマーク、グリーンマークに続く環境商品としてアピールすることができるわけですね。

グリーン・エネルギー・マーク
http://www.green-energynet.jp/bfsite/gemark/


・「毎週月曜日はグリーン電力で放送します!~Green Monday~」(TOKYO FM)
http://www.tfm.co.jp/mirai/index.php?itemid=17776&catid=255

FMラジオにおけるキー局である「TOKYO FM」では、毎週月曜日を「Green Monday」と称し、放送に必要な電力を自然エネルギーでまかなうとともに、環境に関する情報発信を積極的に行っているそうです。


ある日の発電の様子。天候により1日の発電量は変わります。
ある日の発電の様子。天候により1日の発電量は変わります。

では、弊社ではどうなのか?

弊社春日井工場および関東工場における2014年度の太陽光発電実績は、約60万kwh。
これは、一般家庭の電力使用量で換算すると、約280件分に相当します。
太陽光発電により、工場における電気使用量の約1/4が削減できていることになります。



"どう「活かす」の? 太陽光発電" というテーマで、本記事はお届けしました。
どの事例でもお分かりになるとおり、太陽光発電装置を本当の意味で活用するためには、設置しただけではなく、「どのようにアピールするのか?」というコンテンツが必要となります。

先に挙げた事例は、とても優秀な事例です。ここまでのコンテンツが創れなくとも、何かアピールしなくては、せっかく設置した太陽光発電装置ももったいないですね。

弊社では、ISO14001の取得、ソニーグリーンパートナーの取得、環境対策商品のリリースなど環境に関する取り組みを積極的に進めております。
今後も、環境貢献活動に取り組んでまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。

※参考
ISO26000補助ツール
http://iso26000.jsa.or.jp/


※スーパードライ、TOKYO FM の例では、自然エネルギーの全量が太陽光発電由来ではなく、水力発電、バイオマス発電、風力発電なども含まれていることを付記いたします。


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