鈴木勉が2017年を振り返る

2017年も、いろいろな事件、ニュースがありました。
今回は、私が興味を持った話題をご紹介します。

 

  1. トランプ大統領の就任と、彼の考え方、そして行動
  2. AI の躍進 / 無人運転自動車やロボットなど
  3. 中国の急速な経済成長

他にもさまざまな出来事がありましたが、私が仕事柄気になった話題を挙げました。

 

1.トランプ大統領の就任と、彼の考え方、そして行動

就任と同時に、アレだけ反対勢力がデモを起こした国家リーダーというのも珍しいのでは?
彼に対する支持力の強さは共感力、つまり大衆が喜び、共感しそうなテーマを、次々と打ち出したことだと思うのですが、一方で「おいトランプ!、そりゃやり過ぎだよ!!」という人たちの反発も買ったわけです。
ドナルド・トランプが大統領に就任したことは、当面は良くなると思うのですが、時間の経過とともにツケが回ってきますよ...
彼のアメリカ本位主義、つまり「アメリカさえ良ければそれでOK」な考え方は、一般に通じますか?
私は通じないと思いますよ。

アメリカという国を企業に見立ててみましょう。
取引を行う際には、相手がメリットを感じ始めて良い関係が構築され、取引が継続するわけですよね?
自国の都合ばかりを押し付けるトランプさんのやり方は...、長期的にはさまざまな問題を生んでいくと思います。

 

2.AI の躍進 / 無人運転自動車やロボットなど

例えば、今年冬の話題商品である、GoogleHome。あれは、Googleの音声AI を搭載したものです。おもしろいのは、その肝となるAI をGoogleが公開しているんですよね。
なので、家電量販店の店頭は、Googleを始めとするスマートスピーカーという商品でいっぱいですが、GoogleHome以外はまがい物じゃなくて、中身のAI が同じ、つまりどれもホンモノなんですよ。

Pepperクンなんかも同様ですが...
率直、昨年は、ここまでAI が進化するとは思いませんでした。
これから企業内でもどんどんAI が進化、普及していくんでしょうね。
例えば、製造業。工場には人がいなくて、完成品を輸送するのも自動運転トラック。そんな時代だからこそ、あらためてあなたの会社の業務において、「どこに人が必要なのか?」を考えてみてください。
恐ろしい世界がやってくるかもしれませんよ。

 

3.中国の急速な経済成長

前項のAI の進化、これにあわせて、中国は恐ろしいほど進化しています。
5~6年前まで、評論家たちは中国はいずれバブルが弾けて衰退すると言っていましたけど、ぜんぜん違いますよね。むしろ、今は日本の方が危ない状況にあります。

例えば、エネルギー政策。
「原発が一番安いから」と日本は原子力発電を継続する方針です。しかし、自然エネルギー(再生可能エネルギー)のほうがコスト安になるケースもたくさんあって...
中国は投資先を探して日本各地に出向き、調査をしているとのこと。驚きです。

「今が一番良い」という考え方は通じませんよ。間違っています。
原発にしても、対中国にしても、「今のコレは...、正しいのかな?」と考えるチカラを持たないと。
私が若い頃は、「今が一番良い」と教育を受けてきましたが、進化・進歩のスピードは、昔とは比べ物になりません。

東芝が良い例ですよ。
職場も、そして企業も、今日よりは明日、明日よりは明後日と、つねに先を見通すチカラを身に着けないと、もう生き残れませんよ。
世界は一日一日、常に進化しています。
幅広く世間を診て、そして仕事をしていく時代と感じます。

2017年があなたにとってどのような一年であったか、皆さまも、ぜひ自分なりに一年を振り返ってみてください。

 



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