気泡緩衝材エアセルマットの透明度を測定する

 「気泡緩衝材は透明なもの」──一般的には、広くこのように認識されていることでしょう。
 気泡緩衝材には色付きの製品もありますが、無色透明な製品が多いですから。

 ただし、その透明度には、メーカーによって若干違いがあります。
 かくいう当社和泉のエアセルマットでは、透明度の高さにこだわりを持っています。

 実際のところ、どれくらい他社製品と比べて透明度が高いのか、透明度を測定してみました。

なぜ、気泡緩衝材に「よりクリアで透明度が高いこと」が求められるのか?

 和泉の気泡緩衝材エアセルマットは、透明度が高いことをアピールポイントにしています。
 ではそもそもなぜ、透明度が高いことが求められるのでしょうか?

  • 美粧性が高く、清潔感があること
    透明であることは、イコール清潔感にもつながります。
    これは、エアセルマットに梱包された製品に対する信頼や安心感にもつながります。
  • 内容物がすぐ分かること
    透明度が高ければ、梱包された製品の確認も容易です。
  • 製品の見栄え向上にもつながること
    透明度の低く、曇った気泡緩衝材に対して、チープな印象を抱く人もいることには留意すべきです。
    透明度の高い気泡緩衝材で梱包されている方が、製品、そして製造者に対する印象も良くなります。

 和泉では、以下のような理由から「透明度の高い」エアセルマットをご採用いただいた事例があります。

  • 自動車部品などの部品メーカー
    透明度が高いことによって、梱包した状態でも部品に記載の品番、貼付しているラベルなどを容易に確認できます。
  • スロット機
    自動出荷ラインにおいて、エアセルマットで梱包された機体に貼ってあるバーコードをカメラで読み取ることができることから、エアセルマットをご採用いただきました。
    人の目では読み取れたとしても、カメラ・センサー類による読み取りがうまくできず、より高い透明度が求められるケースがあります。
  • 通販会社
    この事例では、エアセルマット梱包された外側から、商品に貼付されたバーコードを読み取ることができることを評価され、ご採用いただきました。
  • 日本酒、焼酎、ワインなどの瓶
    衝撃などに弱い瓶には梱包が欠かせません。ただ、梱包した状態だと一升瓶等のラベルが見にくく、誤出荷などにつながる懸念があります。
    しかしながら、透明度が高いエアセルマットであれば、梱包された状態でも酒瓶ラベルをきちんと視認できることからご採用いただきました。
  • 高級感を演出したい製品
    先に挙げた透明度の高さによる清潔感は、高級感の演出にも貢献します。
    例えば、お菓子、化粧品、健康食品などにおいて、プレミアム感を演出し、その製品の持つイメージを損なわない梱包材という目的で、エアセルマットをご採用いただいた事例があります。
  • 免税店での採用事例
    透明度が低い(あるいは「不透明」)梱包材で免税品を梱包すると、税関で梱包を解かれ、内容物を確認されるケースがあります。
    透明度が高いエアセルマットであれば、梱包を解かずに中身を確認できることから、免税店でご採用していただいた事例があります。

 ただし、梱包する製品によっては透明度が高くない方が良いケースもあります。
 詳しくは以下の記事をご覧ください。

透明度を測定してみた

 物質の「曇り度合い」を数値で表した指標としてヘイズ値があります。
 ヘイズ値は、主にプラスチックフィルム、ガラス、液晶ディスプレイのパネルといった透明な材料の評価に用いられるもので、値が小さいほど透明度が高いことを示します。簡単に言うと、光がサンプルを通過する際に、どれだけ光が散乱して「ぼやけて見えるか」を示すのがヘイズ値です。

 なお、JIS規格(JIS K 7136)では、「全光線透過率に占める拡散透過率の割合」と定義されています。

 他社製の気泡緩衝材を購入し、ヘイズ値を測定してみました。
 ヘイズ値の測定には、以下にあるヘイズコンピューター(スガ試験機株式会社製 HGM-2DP)を使用しています。

ヘイズ値の測定結果

測定回数 テスト品A テスト品B 和泉 ZU-100
1 46.4 50.7 20.4 
2 47.4 48.8 19.4
3 46.9 46.6 19.4
4 47.8 49.3 18.5
5 46.7 51.4 19.4
6 47.1 50.2 20.2
平均値 47.1 49.5

 期待通り、エアセルマットの透明度が高いことが測定できました。

 梱包材の透明度が高いことは、見た目の美しさだけではなく、流通加工時、出荷時、あるいは荷受時など、さまざまなシーンでメリットをもたらします。

 透明度が高い気泡緩衝材エアセルマットに興味がありましたら、ぜひお問い合わせください。



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